kimmaのシネマブログ

映画とたまに本・ドラマの感想・自分なりの解釈について。あくまで1個人の意見です…

『この子は邪悪』監督:片岡翔

〇作品概要

・2022年公開のサスペンス映画

・TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017 の準グランプリの映画化

〇感想・見どころ ※内容含みます

 冒頭から不気味さ全開で、一気に気味が悪くなった笑 本作品は、全体を通してとにかく音楽の使い方がうまかった印象。不気味な音楽が絶妙なタイミングで流れるので、それが余計に怖さを増大させる。ホラー映画が苦手なのだが、本作はホラーではないからいけると思って観に行ったのだが、想像以上に怖かったw 幽霊的な怖さというかゾッとする気味の悪い感じの怖さだ。

 この作品はいい意味で裏切られることが多く、はじめに懐疑的に思っていたことが、後半で徐々に明らかになっていく展開が爽快だった!!正直、はじめの方はウサギを大量に飼ってる家とかある?設定に無理ない??と思っていたのだが、まんまと騙された…!!ウサギではなくていけない理由がちゃんとあったのだ。また、お面を付けている妹の外見から、「この子は邪悪」の”この子“は妹のことで、妹が何かするのだろうなーと思っていたら、それもちがった。”この子“は全く予想だにしない人で衝撃!

予想していた真相とは全然違くて、何度も裏切られる展開が楽しかった。また、真相は全てちゃんと明らかにしてくれるのでスッキリして劇場を出れる点もよかった。

あとは、やっぱり南沙良の演技が相変わらずうまかった。口数は多くなくて、かつ結構ありきたりの感じのセリフばかりだった印象だが、それでも全てが自然だった。物語に引き込まれる要素に、南沙良の演技力がかなり大きく貢献していると感じた。