kimmaのシネマブログ

映画とたまに本・ドラマの感想・自分なりの解釈について。あくまで1個人の意見です…

『ハケンアニメ!』監督:吉野耕平

〇感想

 アニメ作りにおいて、0から物語が生まれ、テレビ放送されるまでの間、どんな人が関わっていて、それぞれどんな役割で、どのように仕事をしているのかの一連を知ることができた。そこには、宣伝してくれる提携企業や、声優さんなども含めると本当にたくさんの人が関わっているのだと改めて知った。また、プロデューサーや監督、TV局では、それぞれに立場があって、それぞれに守らなければいけないものがある中で、折り合いをつけていかなければいけないことや、アニメ作りもやはり仕事なので人間関係も大事であることなど、1つのアニメが完成されるまでには想像を遥かに超えた多くの人の苦労がかかっていることを知ることができた。

 それほどの苦労をしてまで、なぜ登場人物たちは頑張っているのかというと、皆ただ「いい作品を作りたい、一人でも多くの人に届けたい」と願っているからだ。スクリーン越しからも伝わる彼らの熱意に圧倒された。だからこそ、いち視聴者である私ができることは、アニメや映画を観る時にはしっかりと彼らの作品に込めた想いを受け取めることだと、心から感じた。たくさんの人の想いが込められた”アニメ”が、日本の代表的な文化として世界中に届けられていることを誇りに思うと同時に、アニメや映画がもっと好きになった。