kimmaのシネマブログ

映画とたまに本・ドラマの感想・自分なりの解釈について。あくまで1個人の意見です…

『ボヘミアン・ラプソディ』監督:ブライアン・シンガー

〇感想・見どころ ※ネタばれ含みます

 クイーンは世代ではないため、彼らのことは名前を聞いたことがある程度で、曲も知らないと思っていた。しかし、映画を観てみると、次々にどこかで聞いたことのある音楽が流れてきて「これもクイーンだったのか!」と驚かされるばかりであった。

 最も衝撃を受けたのは、ラストシーンだ。ラストには、クイーンの復帰ライブとなるライブエイドでの演奏場面が約15分間かけて描かれている。その臨場感は、もはや映画ということを忘れて本当にライブ映像を見ているような、これまでにない体験であった。本作では、クイーンが結成されるところから、ライブエイドの舞台に立つまでの過程が描かているため、私たちはフレディ・マーキュリーがどのような思いで舞台に立っているのかを想像することができる。それにより、より一層に胸にこみあげてくるものがあった。また、何万もの人々が同じメロディを口ずさみ、大合唱する姿には思わず鳥肌がたった。

 作品の中で描かれていたフレディ・マーキュリーの姿が、どこまで真実なのかはわからない。だらしなかったり、高慢な部分があった一方で、音楽の才能が群を抜いていたことはまちがいのだろう。体を壊してもなお、曲作りに没頭する彼の姿からは、音楽への愛がひしひしと伝わってきた。だからこそ、クイーンの音楽は今日も世界中の人に愛されているのであろう。

 本作は、”クイーン”という一つのバンドが、どれほど世界中に偉大な功績を残したのかを知ることができる作品であった。