kimmaのシネマブログ

映画とたまに本・ドラマの感想・自分なりの解釈について。あくまで1個人の意見です…

『一度死んでみた』 監督:浜崎慎治

〇あらすじ(簡単に)

 七瀬(広瀬すず)は、化学オタクで制約会社の社長である父親(堤真一)が大嫌いだ。なぜなら、将来会社を継ぐことができるように、常に○○しなさいと指図され続け、母親の臨終の際にも研究を優先して立ち会わなかったからだ。それ故に、七瀬はデスメタルバンドを結成し「デス(death)!死んじまえ!」と叫びまくる日々を送っている。そんなとき、本当に父親が死んでしまい…

 

〇感想・見どころ 

①出演者が豪華すぎる!!

 とにかく出演者が豪華すぎる。主演級の俳優が次々に登場するのだ、それもたった2.3シーンのために。例えば、佐藤健妻夫木聡城田優竹中直人、志尊淳…その贅沢な使いっぷりに驚く。出演シーンがわずかにも関わらず、圧倒的存在感を残していく彼らの演技を観るだけでも価値がある。

②俳優たちのコメディ演技が素晴らしい!!

 本作の登場人物はぶっとんだキャラクターばかりで、思わず吹きだしてしまう場面が多々ある。特に、主演の広瀬すず吉沢亮堤真一のコメディエンヌっぷりは素晴らしい。個人的には、広瀬すずは『怒り』『Anone』など比較的重い役を演じている印象が強かったため、今回のようにデスメタルバンドをやっているようなぶっとんだ役もできるのかと驚いた。また、吉沢亮が演じる役はとにかく存在感がないことが特徴なのだが、本当に画面越しにも存在感が薄い感じが伝わってきて、そのキャラクターの染まりっぷりに驚き、ある意味で記憶に強く残った笑

 

③元気になりたいときに観るのがおすすめ

※メッセージ性について多少のネタばれ含みます

 本作のメッセージ性としては「大切な人が死ぬ前に、大事なことや思っていることはちゃんと伝えておこう」というような、比較的ありがちなものという印象。なので、あまり深く考えずにただ笑って明るい気持ちになりたい!というときに観ることをお勧めする。