kimmaのシネマブログ

映画とたまに本・ドラマの感想・自分なりの解釈について。あくまで1個人の意見です…

『ジュマンジ』

〇作品概要

・1995年のアメリカ映画

・監督:ジョー・ジョンストン

・関連作品『ザスーラ』(2005)

・続編『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017)『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)

 

〇感想・見どころ ※内容含みます

 もし、止まったマスの内容によって、様々な危険な生き物たちをどこからともなく召喚してくる、すごろく型のボードゲームが存在したら??という、なんとも欧米らしい発想から生まれた本作は、純粋に子供心に帰れる楽しいファンタジー映画かと思いきや、大人も本気でゾワっとしてしまうよう怖さと楽しさが入り混じった作品だ。

 そのすごろく型ボードゲームは、サイコロを振ってしまったならば最後。自分の駒は、ゴールに辿り着くまでマスから勝手に動かすことができず、ボードゲームに固定されてしまう。そして、各マスに記載されている内容は、次々と止まった者の身を危険にさらすことばかりだ。ある時は、ライオンや大きな毒グモを召喚したり、洪水になるほどの雷雨を呼び起こしたり、自分の命を狙ってくる謎な男を召喚したりする。そうしてボードゲームによって召喚された生き物たちは、誰かひとりがゴールして「ジュマンジ!」と唱えるまで消えないという設定のため、ゲームに参加した者はゲームが終わるまで降りかかる様々な脅威と戦わなければならない。冷静に考えると突飛な発想すぎるが(笑)、登場人物たちの家に次々と動物が表れ、どんどん家の中がカオスになっていくのを見ていると、もし自分もジュンマンジに参加することになったら??とつい想像してしまい、本気で怖くなってくる(笑)また、登場人物たちが、毎回召喚される動物たちと、知恵を絞って戦う様子は、ハラハラドキドキしてしまう。間一髪で勝利を収める時も多々あり、終始ジェットコースターにのっているようなワクワク感と恐怖感を楽しめた。

 また、冒頭のシーンも印象的だった。冒頭はなんと100年以上前のシーンから始まるのだ。100年以上前にもそのボードゲームは存在しており、危険を知った人たちが山奥に埋めるというシーンから本作はスタートする。その時点では、観ている者は、彼らが埋めた物が何かはわからないので、一体なぜ山奥に埋めたのか?どんな危険が潜んでいるのか?と、これから始まる物語が気になって仕方がなくなってくる。例えるなら、夢の国のアトラクションの列に並んでいる時のようなドキドキ感だった。