kimmaのシネマブログ

映画とたまに本・ドラマの感想・自分なりの解釈について。あくまで1個人の意見です…

『ベイビー・ドライバー』

〇作品概要

・2017年公開のアメリカ映画

・監督:エドガー・ライト

アカデミー賞にて、編集賞・音響編集賞・録音賞にノミネート

ゴールデングローブ賞にて、最優秀主演男優賞を受賞

 

〇感想・見どころ 

 爽快感とスピード感のある派手なアクション、音楽にのりながら滑らかに流れるカメラワークが印象的で、最近観たアクション映画の中で圧倒的におもしろかった!

主人公のベイビー(アンセル・エルゴート)は、過去の事故で患った耳鳴りを防ぐために常に音楽を聴いているのだが、そのアップテンポの曲が作品にも流れており、それが非常に心地よい。音楽にのってべイビーが運転したり、街を闊歩する姿を見ていると、自分も自然と体を動かしたくなってしまうような感覚に陥った。また、本作の一番の魅力は、なんと言っても彼の驚異的な運転シーンだろう。音楽を聴きながら運転すると驚くべき運転の才能を発揮する彼が、強盗のドライバーとして警察から逃げるために街を激走するシーンは、とにかくかっこいい。私自身、そこまで車に興味があるわけではないのだが、ベイビーが運転している姿に思わずときめいてしまった。そのうえ、彼がすごいのは運転技術だけではなく、身体能力も驚異的なのだ。警察に追い詰められ、車から降りざるを得なくなった彼は、モール内を自力で逃げ回るのだが、またもや曲に合わせて華麗にエスカレーターをすべり下りたり、リズムに乗りながらサングラスをかけ替える姿が本当にかっこいい。彼がすごいのは運転だけではなかったのか!と、予想を超える展開に興奮してしまった。まるでダンスをしているかのように、颯爽と駆け抜けるベイビーの姿は必見だ!

 基本的に無口のベイビーは、逃がし屋のドライバーをしていることからも、『ドライブ』(2011)のライアン・ゴズリンが演じたドライバーとどことなく雰囲気が似ているため、『ドライブ』が好きだった人は本作も楽しめること間違いない。そのうえ、本作ならではの魅力は終始”音楽”を感じることができる点のため、音楽が好きな人はまちがいなく本作を気に入るだろう。